2011年2月24日木曜日

残念な人の仕事の習慣 山崎武志

仕事における人間関係や段取り、時間の使い方などから行動を検証して探る、思考に関する本と言ってもよいと思う。

若干、人によっては腹立たしいと思ってしまうのではないか、という表現もあるが、しかしながら的は得ているので自分は気にならなかった。逆にビジネス本などは聞き苦しいくらいのものがないと、印象にも残らないと思う。

結構売れている書籍なので手にされた方も多いと思うし、購入した理由もおそらく自分と近い方が多い気がしている。

それはレビューや紹介文を見て「自分の今の会社」に当てはまっていそう、という何とも残念な理由だ。

実際その通りだったので致し方ないのだが。

単なる残念な仕事の仕方を知るだけでなく、今の俺のこの会社大丈夫なのか?という不安さえ見えてきてしまう気がする。

そしてなぜ10年維持出来る会社が5%しかいないのか、容易に想像が出来る。この本に書かれている残念な人というのは珍しい人ではない。むしろ大多数の人と言っても言い過ぎではないと思う。

確かにこの本は重箱の隅をつつくような表現は多々あるが、思考することによって出てくる意見とはそんなものじゃないか、と思う。同じ情報でも個々がどう受け取って、導き出した答えがそれぞれ違うのはまさに思考の方法に差があるからなのだ。